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Googleアドセンスが終了してもブログで生計立てられますか?

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独自ドメインを取得してブログ運営をしている方の多くはGoogleアドセンスを導入されていると思います。

Googleアドセンスは、個人や法人で所有しているサイトに配信された広告が、訪問したユーザーにクリックされた際にサイト運営者へ報酬が支払われるサービスです。

どのサイトでも広告配信できるのではなく、事前にGoogleアドセンスによる審査があります。この審査を通過すると広告配信が始まります。

Googleアドセンスの報酬の仕組み

意外と気にしていない方が多いかもしれませんが、Googleアドセンスの収益分配率は68%です(2016年3月現在)

運営サイトに配信されたディスプレイ広告がユーザーにクリックされると、入札額の68%が貰えるというものです。

コンテンツ向け AdSense の広告掲載では、Google が該当サービスに関連する収益として認識した額の 68% がサイト運営者様の収益となります。検索向け AdSense の場合、サイト運営者様の収益となるのは Google が認識した額の 51% です。

AdSense の収益分配率とは – Adsense公式ヘルプ

例えば、広告主が100円でクリック単価を入札した場合、ブログ運営者に68円が支払われる仕組みです。いやいや、もう感謝の言葉しかありません。

Googleアドセンスはクリック報酬型の広告のため、所有サイトのアクセス数に比例して報酬も増える傾向があります。Googleアドセンスだけで月に数十万も稼いでいる人も多くいらっしゃるようです。

「これってブログだけで生計立てられるんじゃない」と思う方もいらっしゃると思います。Googleアドセンスだけで月に数十万円を稼ぐことができれば、なくはない話です。

しかし、それはGoogleアドセンスの仕様が未来永劫ずっとこのままだった場合という条件下であることを意識しておかなければいけません。

もしかすると一年後には「Googleアドセンス サービス終了のお知らせ」という通知があなたに届くかもしれません。そうなったらどうします?想像するだけで冷や汗が出ますね。

Googleアドセンスに依存するリスク

現在のGoogleアドセンスの仕様が続いていればよいのですが、Googleの方針がいつどこで変わるか分かりません。また、変わったときに私たちはそれに従うことしかできません

どういったリスクがありえるのか、ご紹介しておきましょう。

1. Googleアドセンスのサービスが終了するリスク

こうなったら大惨事です。ブログで収益を上げている方の多くはGoogleアドセンスの収入も割合が大きいと思います。

何かのきっかけで同サービスが終了してしまった場合、Googleアドセンスの報酬が今後一切なくなるということもありえます。いつも通りに報酬を貰えていることに感謝しなくてはいけませんね。

2. アカウントが凍結されるリスク

Googleアドセンスの規約を守って運営していれば、それほどのリスクはないかもしれませんが、何が起こるか分からないのがwebの世界です。

所有サイトが規約違反と見なされてアドセンスのアカウントが凍結されてしまうと、解除するまでの間は広告が配信されないため、報酬ゼロです。

また、解除してもらえる保証がないため、底知れぬ恐怖と戦う日々が続くかもしれません。

3. 収益分配率が下がるリスク

前述しました通り、Googleがサイト運営者に支払う報酬の割合は2016年3月現在で68%となっています。しかし、この割合もいつ変わるかは分かりません。上がってくれるのはもちろん大歓迎ですが、下がる可能性も否定できません。

もし仮に半分の34%に引き下がられた場合、今までと同じように運用していてもすべての報酬が半額になるということです。月に10万円稼いでいた人は翌月から5万円になるということです。

4. 広告主の入札単価が下がるリスク

クリック1回あたりの報酬額はすべて広告主の入札額に依存します。

Googleアドセンスの収益分配率が68%の場合、入札単価が300円と50円の広告ではサイト運営者の報酬も大きく異なってきます。前者であれば204円ですが、後者であれば34円です。同じクリック1回でも数百円も違います。

これは広告主の業種によって大きく相場が異なるため、自分の扱っているテーマが大きく影響してくるといえるでしょう。

また、クリック単価の相場が下がってくれば、それに応じて報酬も下がります。これも私たちではどうにもできないため、下がらないように祈るしかありません。

なぜGoogleアドセンスは存在するのか

なぜGoogleは個人や法人のサイト所有者にせっかく貰った広告主からの報酬を分け与えてくれるのでしょうか。

Yahooに比べて広告配信先の提携サイトが少ない

Googleのディスプレイ広告(GDN)はGoogleアドワーズから、Yahooのディスプレイ広告(YDN)はYahooプロモーション広告からそれぞれの広告主によって配信されています。

YDNはYahooニュースやYahoo天気などのYahooのグループサイトに掲載されることが多く、それらのグループサイトの合計インプレッション数(広告が表示される回数)は一般のポータルサイトと比べても群を抜いています。具体的な数字は「YDNとGDNが掲載されるサイトを知っておこう」で解説していますので、よろしければご覧ください。

ディスプレイ広告はクリック報酬型のため、サイトのアクセス数に比例してクリック数が増えます。YDNはYahooグループサイトの圧倒的なインプレッション数により、ユーザーにクリックされる仕組みを持っています。

一方、Googleディスプレイ広告で最もインプレッション数が多いのはYoutubeのサイトです。それでもYahooのグループサイトの合計インプレッション数には及びません。

広告主がGoogleを利用して広告を配信しようとしても掲載サイトが少なくクリックされなければ、Googleは利用価値が低いと判断されてしまいます。

そこでGoogleは世の中のポータルサイトや個人ブログに広告配信枠を設けることで多くのインプレッション数を確保するようにしているのだと思われます。

この個人ブログ用に配信されているのがGoogleアドセンスのサービスです。

webサイトの充実を促進している

これも個人的な見解ですが、GoogleはGoogleアドセンスという報酬制度を利用して、有益なサイトをweb上に充実させようと考えているのではないでしょうか。

私たちがサイトで検索をする場合、多くのサイトはGoogleやYahooのディスプレイ広告が貼られています。無料ブログも検索にヒットはしますが、日記形式のブログはあまり上位に表示されないため、やはり専門的に書かれている記事が上位に表示されます。

そういったサイトはほぼ例外なくGoogleアドセンスが貼られています。これはアドセンスという報酬制度があるからこそ、多くの方がwebページを作成し、公開してくれているのだと思います。

ボランティアではなかなか継続してブログを運用する方は少ないでしょう。そういったことを見越してGoogleはアドセンスという報酬制度を私たちに提供してくれているのではないでしょうか。

ブログの収益経路を分散させよう

ここまでの解説で「やっぱりブログで稼ぐのは無理だな」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ブログで報酬を得る手段はGoogleアドセンスだけではありません。

同じクリック報酬型であれば「nend」、売上に応じた成果報酬型であれば「Amazon」や「楽天」、「A8.net」など、その他にも様々なアフィリエイトサービスがあります。

これらのサービスを上手に併用して、ひとつの媒体に依存しないように運営することがリスクヘッジにつながります。

そうすると何かひとつの媒体で仕様変更があった場合にも、壊滅状態になることは避けられると思います。

関連記事:全国からアフィリエイターが集結。アフィロック2015に参加してきた

最後に

ブログをしばらく運用してGoogleアドセンスで少し安定した収益が見込めるようになると「ブログで生計立てられるんじゃないかな」と思う時期が来るかもしれません。

私自身はまだまだそのような額に達していませんので、そこまでの意欲にはならないのですが…。

もしブログで生計を立てようと考えている方がいらっしゃいましたら、今回ご紹介した内容が少しでもお役に立ちましたら幸いです。


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