YDN、GDNともにリマーケティング配信を行う場合にフリークエンシーキャップが設定できます。
これは、繰り返しのDN広告の表示を不快に思われないように、同じユーザーに設定した期間内に何回を上限に表示させるかの設定ですね。
リマーケティングといえば、フリークエンシーキャップが必須のように考えられていますが、設定しない場合はどのように指標が変化するのかも知っておかれるほうが良いと思います。
これからディスプレイ広告(YDN/GDN)を始める方、運用を始めて間もない方は下記の運用マニュアルもぜひ合わせてご覧ください。現場で使えるディスプレイ広告の運用ノウハウをまとめています。
クリック率の変化について
これからご紹介するのは、それぞれYDNとGDNに同じ広告を同じ条件で、実際に運用した際のクリック率の変化です。
今回のテーマであるフリークエンシーキャップは設定していない状態で、実施期間は3週間です。
媒体ごとの違いも確認するため、YDN/GDNともに掲載しています。
以下の数値は、それぞれ1週目を基準「1」として、2週目、3週目がどれだけ変化したかを示します。
YDN(リターゲティング)の場合
イメージ広告のクリック率
1週目:1
2週目:1週目から 35% ▼DOWN
3週目:1週目から 45% ▼DOWN
テキスト広告のクリック率
1週目:1
2週目:1週目から 25% △UP
3週目:1週目から 7% ▼DOWN
GDN(リマーケティング)の場合
イメージ広告のクリック率
1週目:1
2週目:1週目から 21% ▼DOWN
3週目:1週目から 42% ▼DOWN
テキスト広告のクリック率
1週目:1
2週目:1週目から 2% △UP
3週目:1週目から 3% ▼DOWN
まとめ
上記より、イメージ広告に関しては初回掲載からの経過日数に比例して、YDNもGDNもクリック率が低下するということが分かります。
一方、テキスト広告に関しては、3週間という期間では傾向を判断するのは難しい状況でした。
フリークエンシーキャップの設定に関しては、イメージ広告とテキスト広告にて回数に差をつけながら運用し、効果検証を進められることがよろしいかと思います。