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コンバージョン率(CVR)の平均って気になりますか?
PPC広告の運用を始めたばかりの頃は気になりますよね。今の施策は効果が出ているのか、出てないのかを判断するためにも。
GoogleやYahooのカスタマーサポートと話をしていると「御社のコンバージョン率は他社さんに比べてかなりいいですよ。皆さん○%ぐらいですから」と言われることがあります。
運用内容を誉めてもらえて嬉しいのですが、素直には喜べません。なぜならコンバージョンに指定しているアクションは企業ごとに異なるからです。
ECサイトでの商品購入や会員登録、資料請求、電話発信など企業ごとにPPC広告のゴールは違います。それぞれのコンバージョンごとに達成の難易度も違います。
コンバージョンとは
一口にコンバージョンといっても運用している企業ごとにその中身は異なりますし、設定しようと思えばどんな指標でもOKです。
特定ページの閲覧数や平均閲覧ページ数1.5ページ/セッションになった場合をコンバージョン達成と設定しても構いません。どんなコンバージョンでも達成すれば「コンバージョン1を獲得」となります。
そのためコンバージョンという言葉だけを見てしまうと、コンバージョン率5%で優良なのか、1%で優良なのか判断できません。コンバージョン率の相場という一つの値だけ見ても意味がないんですね。
関連記事:コンバージョンの種類を理解しよう
難易度の高いコンバージョン
まずはコンバージョンに支払いが発生するものです。
商品の購入やサービスの予約、飲食の予約などですね。このようなコンバージョンはWebサイトやランディングページで商品やサービスの訴求はもちろん、疑問、悩みなどに対してもしっかりと解決できないと購入プロセスまではなかなか進んでくれません。
自分がユーザーの立場になったときのことを考えてみれば納得できると思います。興味は持っていても購入となるとそう簡単にはアクションを起こせませんよね。
関連記事:GoogleとYahooで電話発信コンバージョンを計測する
難易度の低いコンバージョン
サイトの改善次第で獲得できる指標の場合は、比較的容易にコンバージョン率を上げられるといえます。例えば、資料請求や会員登録などです。
フォームへの入力も簡単には完結まで進んでくれませんが、支払いの生じるコンバージョンに比べればコンバージョン獲得しやすいと言えるでしょう。
さらにもっと容易なコンバージョンであれば、冒頭にも書きましたように特定のページを見ただけでコンバージョン達成としたり、○分以上サイトに滞在すればコンバージョン達成とした場合などは、ページへの導線やサイト設計を改善していくことでかなりコンバージョンを獲得できるでしょう。
全体のコンバージョン平均値は?
そうはいってもコンバージョン率の相場は知っておきたいという方も多いでしょう。
確かに、コンバージョン率の相場が1%なのか50%なのかも分からずにPPC広告を運用するのは危険です。とんちんかんな目標設定になってしまう可能性もあります。
せめて誤差を数%の範囲で相場感は持っておきたいものです。
色々なWebサイトの記事やGoogleアドワーズ、Yahooプロモーション広告のカスタマーサポートの担当者と話をしてみると、0.5~2%が一般的なコンバージョン率と考えてよいでしょう。
最後に
コンバージョン率はPPC広告運用にはかかせない重要指標です。この指標なしに施策の改善はできません。
どれぐらいが相場なのかを知っておきたいという気持ちは分かりますが、知ったとしても参考にできるかどうかは分かりません。同じユーザーのアクションをコンバージョンに設定している場合は多少の参考になりますが、ここまでに書いたように簡単にコンバージョンが獲得できるアクションと、そうでないアクションがあります。
コンバージョン率1%だから低いとかコンバージョン率5%だから施策内容は完璧!などと決めつけることはできないということですね。
目標とするコンバージョン率については、今の施策と過去の施策をきっちりと比較することが改善のヒントを見つけるのには最適だと思います。